



1. 文字の大きさと視認距離

文字の大きさと視認距離には右図のような関係があります。店名など遠くからも見える必要のある文字は大きくした方が効果があります。
また、英文の場合は同じ距離なら1/2〜3/4の大きさですみます。

遠くから視認するサインの場合は、バランスや圧迫感だけでなく、視認位置から仰角10度以下の範囲内に収まる高さを考えると、サインの掲出高さ(床面からサイン下端まで)は本体の天地が300mmの場合2500mm前後、本体の天地が400mmの場合2700mm前後が、車いすに座った場合でも10メートルの視距離で仰角10度以下の範囲内に収まることからも、適当と考えられます。

近くから視認するサインの場合は、立っている人と車いす使用者が共通に見やすい範囲を考えると、床面からサイン表示面の中心までの高さを双方の視点の中間である1350mm程度にするのが適当と考えられます。

見上げる位置にあるサインの場合は、車いす使用者の見上げる角度を考えると、高くてもサイン上端までの高さが2700mm程度、サイン下端までの高さが1700mm程度にするのが適当と考えられます。


室名表示や誘導表示などの場合は、大きさにもよりますが図に示した高さ程度にするのが適当と考えられます。

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2. 自転車から見てもらうための看板

幹線道路沿いの大型店鋪など、自動車での来店を考えている店鋪の看板は、看板機能を「遠距離:予告機能」「中距離:誘導機能」「近距離:確認機能」に整理することによって入店を促す看板をつくることができます。

遠距離からの情報伝達のポイントは、まずできるだけ早い地点で店鋪の存在を知らせることです。そのために業種や店名を目立つように、かつわかりやすく表示することが必要になってきます。
遠くから見るために看板の位置は高くするのが一般的です。しかし、街路樹・歩道橋・道路標識など、看板を遮り遠くから見ることを困難にする要素がある場合は、例えば歩道橋の下に見える位置に設置するなど、高さを調節することにより看板を目立たせる工夫が必要になります。また、道路のカーブ区間も看板を見えにくくする要因ですが、カーブの外側(アウトコーナー)に設置すると運転者の正面に看板が見えるようになり、他店の看板の陰になりにくくなります。
遠くから見るため、視認性の面からも情報量は最低限にする必要があります。知名度が高いチェーン店鋪の場合は店名だけでも有効ですが、そうでない場合はできるだけ業種・業態をイメージしやすいデザイン(色づかい・形状)が情報伝達として大切です。
中距離からの情報伝達のポイントは、駐車場への誘導や入店メリットの訴求です。役割・配置を遠距離看板と分けることによって、互いの看板内容がわかりやすくなります。とくに駐車場への誘導は、遠距離看板を見て自動車で近付いてくるお客さまに入店を促す意味で重要です。
訴求する入店メリットには、キャンペーン告知など短期的なものと、取扱い商品を示す長期的なものがあります。いずれの場合も、目立つだけでなく直接的にわかりやすい表現にした方が、情報伝達として有効になります。
- 近距離の情報伝達は、現在の場所が目的の店鋪であることを示すために大切です。その目的からいっても建物本体が主になるので、建物に近接・取付する看板のほうが有効になります。
また、徒歩や自転車などで来店されるお客さまに対しての、自動車における遠距離看板の役割(業種や店名など)をも兼ねています。
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